不動産売却の際に「固定資産税評価額」について考える方も多いと思います。
是非この機会に固定資産税評価額について理解を深めてください。
「固定資産税評価額」とは何？
まずは不動産売却の際に考えたい「固定資産税評価額」について。
固定資産税評価額とは、不動産所有者が毎年支払う固定資産税の税額を決める際の基準となる評価額のことを言います。
この評価額は3年に1回の頻度で見直しあり、3年間の固定資産税は同額となります。
固定資産税評価額を知る方法の１つとして、「請求された固定資産税の金額÷1.4%（標準税率）」の計算式にて固定資産税評価額を算出できます。
もし納税通知書と明細書を紛失してしまった場合は、固定資産評価証明書を自治体の役所にて発行し、固定資産税評価額の額を確認します。
土地や建物など売値の目安になる？
固定資産税評価額は、不動産売却を考えている方にも参考になります。
「この土地はいったいどれくらいで売れるの？」と売却相場が気になる方は、固定資産税評価額を70％で割るとおよその相場価格がわかります。
家屋などの建物の売却相場が気になる方は、およそ50%だと考えておけば問題ありません。
固定資産税評価額が使われる「固定資産税」の計算方法
固定資産税評価額が使われる固定資産税の計算をどうやってするのかも確認しておきましょう。
固定資産税の税額は「課税標準額×1.4%（標準税率）」によって算出します。
固定資産税の標準の税率は1.4%と定められていますが、市区町村によって異なる場合がありますので、市区町村ごとに設定されている税率を確認しておく必要があります。
家屋などの建物を計算したい場合は「固定資産税評価額＝課税標準額」です。
住宅用の土地を計算するなら「固定資産税評価額×特例率＝課税標準額」に当てはめます。
固定資産税評価額以外にはどのような種類の「評価額」がある？
解説している固定資産税評価額にも、不動産に関する「評価額」はあります。
まずは「基準地価」について。
基準地価は都道府県が算出される価格で、毎年全国にある2万か所以上の基準地が評価の調査対象になります。
「公示価格」は毎年1月1日における地価を評価する価格で、国土交通省の土地鑑定委員会が公表した土地価格のことです。
土地の価格を評価するその他の金額として「路線価」も知っておきましょう。
路線価とは、道路に面している土地1㎡における評価額を意味します。
路線価は国税庁のホームペ―ジにある「路線価図・評価倍率表」で調べられます。
最後は「実勢価格」について。
実勢価格は実際の売買価格でもあるため、聞いたことがる方も多いかもしれません。
実勢価格には2種類あります。
1つ目は売買した時の価格で、2つ目は過去の周辺地域での取引例や固定資産税評価額、路線価を参考にした売買前の価格です。
まとめ
不動産売却の際の「固定資産税評価額」の意味や計算方法をご紹介しました。
固定資産税評価額は毎年支払う固定資産税に直接関係する金額です。
そのため、知識を持っておくと不動産の売値目安が知れて安心です。
固定資産税評価額以外の評価額についても、ぜひこの記事を参考にしてください。
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